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質問後悔

こんにちは。中学生の息子のことでご相談します。

10日ほど前に息子が1年間続けてきた野球チームを辞めました。辞めることを決めたのは本人ですが、そうさせてしまったのは母親の私なのです。息子はがんばって好きな野球をしていたのに、このチームは親の役目がとても大変で、試合の時は早朝から日没後まで、送り迎えやお弁用の用意や道具運びetc.私は週末はいつもへとへとでした。

私はパートの仕事しながらがんばりましたが、この2ヶ月の間に私の両親が入院し、学校の役員の仕事も忙しく、まともに寝ることも出来ず、息子に「野球のせいで、お母さんの休みがない、しんどい、もう限界だ、辞めてほしい」と言い続けたのです。結果、息子は野球をやめてくれてホッとしたはずなのに、今は私の両親の病状も落ち着き、学校の役も終わり、私には時間が出来、何の為に息子に野球を辞めさせたのか と罪の意識で日ごとに後悔が深まります。

息子が辞めた野球チームは関西大会で優勝し、これから全国大会に向けてがんばっています。もう後3ヶ月で卒団だったのに、なぜ?どうして後もう少しがんばって支えてやれなかったのか、私は何てバカなことをしてしまったんだろうか、と。

もう悔やんでも仕方ないと思っても1日中そのことが頭から離れないのです。息子は今、学校のクラブの野球部に変わり、野球を続けています。でも元気のない様子を見ると、わたしもますます落ち込みます。後悔先に立たず とわかっていてもどうしても前向きな気持ちになれません。どうしたらよいかアドバイスをおねがいします。

めぐみ さん

回答 カウンセラー: 深澤三津子(退会)
めぐみさん、はじめまして。
カウンセラーの深澤三津子です。

ご相談いただきまして、ありがとうございました。

最近では、子どもの習い事に関しても多様化していて、
「親が関わる、送迎を要する、親の姿勢が問われる」
という意識が高まっているようにも思います。

また、学校役員になると、予期せぬ話も入ってきて、組織が組織だけに、断る事も難しく、自分の予定が狂ってしまうこともしばしば。それでも、自分自身のことならまだしも、子どもに関わる事になると、頑張ってしまうのも親心ならではですね。

また、核家族化が進む中での両親の病気は、看病する側も、生活のリズムが崩れ、体調を崩してしまいやすく、その家族も大きな負担を伴います。

このような重なる出来事は、案外、続けて起きるものです。

「ついつい、やってあげたい。でも、できるかな?」
と悩んでいるうちに状況はどんどん進み、背負っているモノが多すぎて、背負いきれなくなる。

すると、今、何を優先し、何をする必要があるのか見失ってしまうのです。これは、一時的に心の中にパニック状態が起きるからです。こうなると、後先の事を冷静に判断できず、今やらねばならない事に意識が向かい、その場はしのぐのだけど、後悔を作り出すという心理的なサイクルを作り出すのです。

ただ、こういう事は、人生の中ではつきものです。特に、子育て中は、選択に迷う、選択した結果について悔やむという事が、少し多目にある時期かもしれませんね。

めぐみさんの場合は、息子さんの野球チームの件で、自分の都合で息子さんにやめて貰った事で、一時的に助かりましたね。

今は、余裕を取り戻したからこそ、後悔もできるのです。もし、全てを続けていればどうなってしまうだろう?と恐れたからこそ、あの時の、あのお願いがあったのです。

子どもというのは、適応能力に優れています。自分のやりたい事が、一つのやり方で上手くいかないとわかれば、違う方法でやれないかと探すものです。
それは、ただ好きだからです。

息子さんも、学校の野球部に入り頑張っていますね。
好きなものを諦めていないのです。

そんな息子さんを誇りに思いませんか?
親としては泣きそうなぐらい、優しい心を持った、家族想いの素晴らしい息子さんではありませんか?もう立派な男の決断です。

今の息子さんの気持ちは、お母さんの態度や表情や元気さによって、変わってくるのです。

そんな息子さんの気持ちを、全て受け取ってあげる事が大切なのです。息子さんに罪悪感を感じて、後悔する時間を生きているよりも、先に進みだすことが必要です。

めぐみさん、ちょっと厳しいのですが、めぐみさんの意識が、自分に向かっていることに気づいて下さい。自分が何とかしてやれないか、自分はどうすればいいのか?自分のした事は間違いだったのではないか?ってね。

今大切なのは、自分の内側に向かう意識を、息子さんの心に向けるという事なのです。

そこで、具体的には、ぜひ、息子さんに、ご自身の気持ちを話し、息子さんの気持ちを確かめる事をお勧めします。

そして、今度は、息子さんの選択をそのまま受け入れてあげるのです。ここでは、自分の気持ちに沿わないとしても、息子さんに一切意見しないであげて下さい。

息子さんの気持ちを通してやる事、要求を受け入れてやる事です。かつて、息子さんが、お母さんのために苦渋の選択を決めたように、お母さんも従ってあげて欲しいのです。息子さんが、「もういいよ!」と言ってくれるまで。

きっと、この頃、親子の傷は修復され、絆は深まっているでしょう。

それから、めぐみさん。人生とは、何が起きるかわかりませんね。そこで、少し余裕やゆとりをあえて持つ生活を、心がけてみてはいかがでしょうか?その余裕やゆとりが、心の豊かさを生み出し、平和な生活をもたらします。こんな気持ちになろうとするだけでも違ってきます。お母さんは、家族の太陽です。もう一度、元気を取り戻し、家族に陽を照らしてあげて下さいね。


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