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質問母と妹の関係について

私は二人姉妹の長女なのですが21歳のとき結婚し、家を出ました。

3年前に妹が結婚することになり、最初は嫁に行く予定でしたが母が、「マスオさんでもいいから家に入ってほしい」と何度も頼み、妹も母がそこまで言うならとお婿さんをもらってくれました。すぐに息子も生まれ、祖父、祖母、父母、妹夫婦と息子の7人家族で仲良く暮らしているとばかり思っていましたが
母の昔から突然キレ、何でも文句を言う癖が災いし、妹と母の仲がとても悪いのです。私も二人からそれぞれの言い分を聞かされ疲れてしまいます。

2月についに妹が「でていく」と言ったらしいのですが、父が「孫がいなくなるのはさみしい」と説得したり、お婿さんが「せっかく婿になったのに出て行くのは実家にも申し訳ない。息子のためにも同居のほうがいいだろう」と拒んだりで中止になったようです。

母は「妹たちがお金を二人で一万しか入れない。保険も自分たちで払えない。」「妹のせいで私のお金がなくなる」「妹が家事を何もやらない」「婿が風邪で会社を3日も休んでる。」「孫が片づけをしない」「妹の帰りが遅い」などとにかくすべてにおいて文句を言います。私も「そんな事ききたくない」と何度も言っているのですがだめなのです。

しかも妹に聞くと、「お金は3万円入れているし、息子のを保育園に入れる前は5万入れていた。保育料がもうじき下がるのでそしたら5万に戻すつもりでいる」「結婚式もしなくていいと言ったのに母が無理にやったのに、急にお金がなくなったと怒り出した。」「保険も母が勝手に申し込み、入っているのも知らなかった。自分たちで入るので母が入っているのは解約してほしい。」「ご飯を作っても母にこれしかないの?と言われ、米をとげば、母が研ぎなおし、洗濯をすれば母にしなくていいと言われ、洗濯をたためば、たたみなおされ、洗濯をたたまなければ、洗濯くらいたためと言われ、息子のこと、婿の事も3人分私に文句を言われ、黙っていれば「きいてるの!?」と言われ、どうすればいいかわからない」ということで母が言う事と全く違うのです。

でも母に問いただすと、私に対してキレはじめ、しまいには「はいはい、どうせ私が悪いんです!!」と冷静に話をする事が出来ません。先日も妹が泣きながら私の所に来て「もうどうすればいいかわからない」というので私も「母の性格は直せないから、自分たちで暮らせるならそうしたら」としか言えませんでした。本当は母の文句が直り皆で仲良く暮らしてくれればこれほどありがたいことはないのですが。。。

ひとみさん

回答 カウンセラー: 山下ちなみ(退会)
ひとみさん

ご相談、ありがとうございます。

同居するお母さん、妹さんの間に挟まれて、それぞれからの話を聞いて、つらい立場だと思います。そうしながらも、お母さん、妹さん、それぞれを大切に思うひとみさんの気持ちも伝わってくるように感じました。

>母は「妹たちがお金を二人で一万しか入れない。保険も自分たちで払え>ない。」「妹のせいで私のお金がなくなる」「妹が家事を何もやらない」「婿>が風邪で会社を3日も休んでる。」「孫が片づけをしない」「妹の帰りが遅>い」などとにかくすべてにおいて文句を言います。私も「そんな事ききたくない>」と何度も言っているのですがだめなのです。


お母さんにとって、娘であり、しかも長女でもあるひとみさんは、最も話やすい相手ではないでしょうか。ですから、お母さんもエキサイトしやすいかもしれませんね。

だとしたら、どうでしょうか。
お母さんから、こんな文句を聞かされるたび、ひとみさんはどんなお気持ちですか。

聞きたくない、とおっしゃるくらいですから、あまりいい気持ちではありませんよね。お母さんの文句を聞いて、思うこと、感じること。
そのことを、まずは自分自身が受け止めてみましょう。
苦しいようであれば、ノートに書いたり、まったく関わりのない第三者の誰かに話を聞いてもらうのもオススメです。

これは、自分自身のケアです。
お母さん、妹さんに関わって改善を試みるためには、自分自身がラクでなくてはなりません。自分の気持ちをラクにしてみましょうね。

妹さんに対しても、感じることがあれば同様です。
悲しみ、痛み、寂しさ、罪悪感・・・。
どんな感情でもかまいませんので、ひとみさんが感じるもの、思うことを受け止めていきましょう。


これは一般論ですが、誰しも、自分のケアは一番、後回しにするんです。
カウンセリングをしていても、ほとんど、いえ、私の体験では、関わった全てのひとがそうだったといっても過言ではないでしょう。
自分のケアより、ほかの誰かを大切にするんです。
みんな、本当に優しいんですよね。

だからこそ、こんな風に考えられるんです。
どうしようも身動きできないのであれば、それだけ自分が何かにハマってしんどいのだと。自分にゆとりがあれば、ひとは誰かのために動けるものなんです。 小さな子供ですら、そうなんですよ。

気持ちのケアができれば、ゆとりができて、自然に相手の気持ちをきちんと見て、受け止めてあげることができるようになるのです。
ですから、自分のケアをしてゆとりができたら、お母さんの、妹さんの気持ちを見ていってあげましょう。


>でも母に問いただすと、私に対してキレはじめ、しまいには「はいはい、どうせ私が悪いんです!

お母さんは、どうしてこんなことを言うのでしょう。
私はこんなにやっているのに、(妹さんには)わかってもらえない、ひとみは分かってね、そんなメッセージはないでしょうか。お母さんは、何を分かってもらいたいのでしょうか。この文句の裏にある、お母さんの気持ちはなんなのでしょうか。

一般的に、がまんや忍耐の裏にあるものは、それでも相手を思う気持ちです。目的やみかえりもなしに、がまんや忍耐はしませんね。

もしかしたら、お母さんは、相手のことをこれだけ思っている、その気持ちを見てもらいたいのかもしれません。文句というカタチは可愛げがないかもしれませんが(笑)、お母さんは自分が承認してもらう価値もないと思っているのかもしれませんね。


一方、妹さんは、何を感じているのでしょうか。
がんばっていることを認めてもらいたいのでしょうか。
ご両親と同居することで何を感じ、お母さんから文句を言われることで、何を思っているのでしょうか。


あくまでも、上記のものは例えなので、「ひとみさんの感性で感じて」みてくださいね。お母さん、妹さん、それぞれの文句の裏には、相手を思う気持ちがありますよね。それを見てあげましょう。
それを承認してあげる、感謝を伝える。
ひとみさんの言葉でひとみさんの気持ちを伝えてみましょう。

そして、伝えるのは、一度ではありません。
何度も、何度も、が必要になってくるのです。

お母さんが、ひとみさんや妹さんにしてくれたことは、ひとつやふたつではないですよね。だから、何度も承認する、感謝を伝える。

妹さんも、ご両親と同居しているのは、毎日のことですよね。
だから、何度も伝えるのです。


何度も伝えるたびごとに、お母さんや妹さんの気持ちがやわらかくなってくると思いますが、それ以上に、ひとみさん自身が優しさを受け取ることと思います。

具体的なやり方は、何万通りもありますので、上記のやり方にこだわる必要はありません。大切なことは、ひとみさん、お母さん、妹さんそれぞれの、お互いを思う気持ちから、目をそらさないこと、それだけです。
見続ける、この、「続けること」がポイントです。
ひとの気持ちは共鳴します。
それぞれを思う気持ちを見続けていくことができれば、その思いはひろがり、優しいもので満たされていく、そんな体験をすることでしょう。


みなさんにとって、一番よいものがもたらされますように。


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