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質問自分が大嫌いで辛い気持ちです。
こんにちは。
Q&Aやエッセイをいつも読ませて頂いております。
なるほど、ふむふむ…と思うことも多くて勉強になりますが、時々心が付いていかないときもあって、人の気持ちの厄介さを痛感する次第です。

ワタシは「三十路・パラサイトシングル・零細企業勤務」の三重苦(これ、地元では適切な表現です)を抱える女です。
この地方都市ではそれだけで犯罪者扱い。親戚達は四十過ぎの適当な物件を持ってきて「結婚する気はないのか?」と脅かす始末です。従妹達は素敵な彼氏を旦那にしてるのに、ワタシには六つも七つも年上の冴えない人しか宛えないのか……と自分の社会的評価の低さに情けなく思う日々です。

ある持病を持っていて、それを理由に五年程付き合った元婚約者の親に勝手に婚約破棄をされて以来、もう結婚には希望を持っていません。
噂によると彼は結婚してるみたいで、彼の両親が「あんなかたわの娘を貰わなくて良かった」と喜んでいる姿を想像すると悔しさでいっぱいになるとともに、「でも、こんなワタシとなんか、結婚しても誰も幸せになれないだろうなぁ」
とも思うんです。
でも本当はあの人達を殺したい。
自分の家族の迷惑になるからしないけど。

小さい頃から「ワタシなんかダメだ……。でも大人になったら」などと思っていたんですが、どうやら、大人になってもダメなものはダメなようです。
今までワタシのことをバカにしてきた連中を見返す為、せめて仕事は人に自慢できるように…と思ってみますが、才能のなさに日々落ち込むだけです。端から見て羨ましがられるような生活は手に入れられそうもありません。

親もワタシが結婚すらできない人間なのが親戚に対して恥ずかしいみたいです。でもそんな親も嫌い。でもでも、こんな大人気ないワタシはもっと嫌い。周りの目ばかり気にして、格好いいとか格好悪いばっかり気になる自分が大嫌い。

若い頃だとやり直しがきくけど、ワタシは病気で一番大事な十代後半から二十代をふいにしてきたんです。
親元離れて大学生とかするの夢だったんですけど。
病気は排泄系だったりしたから自分が「汚い」って意識もあります。
幼少の頃はアトピーが酷くて、やっぱり自分が汚いって思ってたし。

もう嫌なんです。リセットして自分でゲームみたいに能力のパラメーター値も決められたらいいのにって思うのです。そうしたら人を好きになっても「ワタシなんかどうせ嫌われている」なんて思わずに済むのに……。
せめて顔だけでも美人だったら、とか、どこかひとつだけでも自慢できるところがあったならそんなことは思わないんでしょうけれど。
理屈では判っているのです。幼稚な考え方だって。でもダメなんです。嫌なんです。

あと30年も経ったら、ボロいアパートでラブホテルの掃除のおばちゃんやりながら一人で寂しく過ごしている自分なんかを想像してブルーになる日もあります。
だったら早く死ななきゃいけないと思って、どうやったら自殺だって判らずに死ねるだろうか…って考える日もあります。


こんな年齢になって、まだうじうじとこういうことに悩んでいて情けないですが、この気持ちから脱出する突破口になれば…と思いメールしました。
支離滅裂な上、長々とすみません。

由香利さん

回答 カウンセラー: 多田陽香
由香利さん、はじめまして。多田と申します。
ご相談ありがとうございます。

今までいっぱいご自身を責めてこられた姿が文面から
伝わってきました。
「○○を殺したい」と書かれていますが、本当には誰かを
殺したいのではなく、そんな自分を殺したいくらい嫌!
と日々感じていることも・・

お体のことでも、酷く辛い思いをされたのですね・・
長い間、誰にもわかってもらえない苦しい部分を
ずっと一人で抱えてこられたのでしょうか・・

実際、由香利さんにどんなことがあったのかは計り知れ
ませんが、きっと由香利さんでなければ乗り越えられな
かったような事、沢山あったのではないでしょうか。

私がこんな風に感じたのは、由香利さんの文面からは
『どんな逆境にあっても、希望を絶対に失わない』という
ような、なにかとても強い力を感じるんですね。
悲劇を喜劇に変える底力とでもいいましょうか・・

少し気になったのは、【完全であらねばならない】という
観念が、由香利さんをとても苦しめているのかな?
ということです。

完璧主義がパターン化すると、常に自分を責める状態で
日々を暮らしている事になります。
それが高じると、当然何事にも無気力になり、
コントロール出来ないものには酷い無力感を覚えたり、
完璧に出来ないものはハナから諦めてしまったりします。

そして一番残念な事は、自分で自分を信頼できない感覚に
捕らわれてしまい、自分の才能にフタをしてしまうことです。

由香利さんは豊かな感受性ゆえに苦しい経験も多く、
だから、もう感じたくない!と感じる事を生きていく上で
邪魔モノのように思ったことはありませんか?

これは私の直感ですが、由香利さんの潜在意識下で、
感じた事を形にする才能を持て余しているような
慢性的な不満感ってないでしょうか?

現在どんな職種に就かれているのか分かりませんが、
仕事であれ趣味であれ、由香利さんの『心が喜ぶこと』
に意識的にフォーカスして欲しいんですね。

それは不完全で、未完成なものでも構わないんです。

誰の評価も気にせず、ただ、自分の心のままに・・という
部分を楽しむことに禁欲的になっているとしたら、それは
由香利さんの内なる子供(インナーチャイルド)が才能を
抱いたまんまで放置されてる状態が長いわけですから、
潜在下で罪悪感が強化され、心身共に悪循環のサイクルに
ハマりやすくなってしまいます。

世間や親や他人の目に捕らわれない自分の感性の世界。
それは今はまだ、社会の目や常識から孤立した、あまり
役に立たないものの様に見えるかもしれませんが、
生来の価値を受け容れ、自分と世界との繋がりを取り戻す
プロセスにおいては、最も大切な要素です。

何をしたらいいのかすら思いつかない・・と思われたら、
何を失ってきたのか?を探し、取り戻していくお手伝いを
私たちにさせてくださいね。

そして、由香利さんがもう既に出来ている事、
成し遂げてきた事、本当にたくさんあると思うんです。
まずはそこに光を当て、承認していくことが大切です。
そのまんまの自分を受容する事は、
迷路の中で次のステップを見出すのに
非常に強力なパワーになります。

由香利さんが自分自身である事をもっと楽しめますよう
応援しています。

 

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