彼女は20歳になった時、自分の幸せや結婚について考えました。その時の彼女が取るべき道は一つだけでした。”手術”です。

そして病院に行ったところ、皮膚移植をともなう美容整形の手術を行わない限りヤケドの痕は治らないということでした。

それも広範囲にわたる傷跡のため何回も行わなくてはならないそうで、合計800万〜1200万の費用がかかるといわれたそうです。もちろん健康保険は使えません。

そして彼女は20歳の時から朝・昼・晩と働いてお金を貯めました。睡眠時間も削って、人が嫌がるような仕事でもお金のために自らすすんでしたそうです。

そして1年たった時に貯金通帳を開いてみたところ400万円の預金がありました。

『すっ、すごいじゃないですか!21才で400万円か私の21才の頃といったら...』

しかし彼女としては1200万円のお金が必要で、それには800万円足りないのです。それが無ければ幸せにはなれないと思っていた彼女は、 まるで800万円の借金に追われている感じがしていたそうです。

しかも無駄遣いは絶対禁物、だって1万円使えば1万円分の幸せが逃げて行くような感じがして...。

「ふうん、それでお金がないという事になるのか...」

『これだけ辛い思いをしても、幸せになるのにはあと800万円必要なのか。これからまだこの何倍も苦労をしなければいけないのか...』
そう思った彼女はクタクタになって倒れてしまったそうです。

『そして私の所に電話をかけてきたんですね』

「そうやって心も体も燃え尽きてボロボロになってしまったのか...」

この感情の領域まできたら、もう少し直接的なアプローチで心理療法を行えるな...
よし、やってみよう。

『それじゃ、目を軽く閉じて下さい。そして大きく深呼吸をして... 目の前にお母さんがたっていると思って下さい...』
彼女にお母さんをイメージしてもらいました。

『お母さんを見てどんな感じがしましたか?』

『なんか責められているような、嫌われているような感じがしました。』

『汚いヤケドの娘なんか私の子供じゃないって言われているような感じです』

「罪悪感を感じているのか...よしここから始めよう...」

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